※台湾における繁体字中国語/繁體中文(台灣國語・台灣華語)を翻訳する際の注意点
台湾で書かれている文章は地名や固有名詞の省略が非常に多い。
こういった省略に対しては、翻訳サイト側が対応できないことが多いので、予め直しておくか脳内補完する必要がある。
例)
台北市→北市
台北車站→北車
高雄市→高市
台北市・新北市・基隆市→北北基
高雄市・屏東縣→高屏
公共汽車→公車
また、同じ系統の単語を2つ並べる際に「兩」や「雙」を用いた省略形も存在する
例)
台北市・新北市→雙北(※新北市は直轄市移行前は台北縣だったため)
台鐵・高鐵→兩鐵・雙鐵(※公式で用いられるのは前者)
当然ながら中国大陸・香港澳門とも言い回しが異なる固有名詞も少なくない点にも注意。
Google翻訳
https://translate.google.co.jp/
現状、翻訳精度を考えると繁体字の入力・出力に対応してまともに使える唯一の機械翻訳ツール。
Googleが収集した情報が反映されるため、固有名詞を優先して変換しようとする傾向にあるように感じる。
また、長文には弱いのである程度文章を区切る必要あり。
最近、後述のDeepL翻訳のような文章の読み飛ばしが発生するようになってきたので、やはり長文の場合はある程度の長さで文章を区切ったほうがいいかもしれない。
あと、デフォルトが簡体字なのが若干煩わしい。
Bing Microsoft Translator
https://www.bing.com/translator/
以前に比べれば翻訳精度は大分マシにはなったものの、Google以上に長文には弱い。
広東語(繁体字)の音声読み上げ機能がある。
DeepL翻訳
https://www.deepl.com/translator
ディープラーニングを採用し、翻訳精度が高いと話題の翻訳ツール。
実際にも長文でもかなり読みやすい文章が出力されるが、文章を部分的に飛ばし読みをする傾向があるため原文との比較は必須。
挙動を見ると翻訳だけではなく文章の再構成をしているようにも見える。
読み飛ばしを起こさないようにするには一度に翻訳する文章量を減らす必要がある。
繁体字は入力のみで出力には未対応。
お試し翻訳|AI自動翻訳『みらい翻訳』
https://miraitranslate.com/trial/
日本語←→繁体字中文に限れば翻訳精度が一番高く、DeepLのような読み飛ばしも少なめ。
入力文章1回あたり2000文字の制限あり
中国語翻訳 - エキサイト翻訳
https://www.excite.co.jp/world/chinese/
簡体字・繁体字の切り替え機能、再翻訳機能付き
直訳スタイルのためなのか、独特な言い回しや方言が混じると誤訳が生じやすい。
CROSS-Transer
片方が日本語の入力・出力に対応
極端な誤訳や抜けはないように感じるが、不自然な文章になりやすい傾向がある。
百度翻译
中国語に関する翻訳精度はGoogle翻訳より高めだが、サイトが重く動作が安定しない(おま環の可能性あり)。
あと、出力が日本語や繁体字の場合、サポートしていない文字があるのか簡体字が混じることがある。
なお、入力した文章がどのように扱われているのか解ったものではないので、機密性の高い文章はこのサイトでは翻訳にかけない方がいい(百度に限った話ではないが…)
Yandex.Translate
ロシアのポータルサイトが運営。繁体字は入力のみ対応。
翻訳精度はそこそこ。
関連リンク
國家教育研究院雙語詞彙、學術名詞暨辭書資訊網
https://terms.naer.edu.tw/
※単語単位の翻訳、繁体字-簡体字-英語の単語対照表
2021/8/21:注意点追加、リンク先追加、関連リンク追加
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