HDDケースにHDDを入れて使っていたら、ある時突然ドライブが認識しなくなりフォーマットを要求されるようになった。
ディスクの管理を見たらフォーマット形式「RAW」になっており、どうやらこの状態はパーティション情報が壊れてしまっている模様。
TestDiskでパーティション情報の復旧を試みてみたものの再認識されることはなく、最終手段としてPhotoRecでファイルの復元を試みてみることに(ちなみにどちらもオープンソースで無料)。
ちなみにこのPhotoRec、ファイル作成日は保持されるもののファイル名が失われる。
復元時間は1TB
7200ppmのHDDで、復元ファイル数約180万、サイズ約170GBで12時間程かかった。(PCスペック:Win10Pro、i5-4670、メモリ16GB、出力先内蔵HDD(7200ppm))
なお、当初はSurfacePro4(i5-6300U、メモリ8GB)を外付けSSDに出力する設定でやっていたのだが、24時間過ぎても半分も終わっていない状況だったので断念して上述のデスクトップPCで再試行。復元ファイルが多い場合は可能な限り高スペックPCでやった方が良さそう。
また、このPhotoRecを使ってみた感じ、PCにおけるファイルの構造や仕様などをある程度理解していないと使うこと自体が難しいような感じがあるため、この辺りが解らない場合は素直に金を出して市販の復旧ソフトを使った方がいいかもしれない。
使い方
↓ダウンロード先
TestDisk Download - CGSecurity
https://www.cgsecurity.org/wiki/TestDisk_Download
リンク先の使い方は最終更新はかなり前のものだが、使い方自体はほぼ変わらない。
「PhotoRec」の使い方 - PCと解
https://pctrouble.net/software/photorec.html
PhotoRecによる削除済みファイルの復元
http://marigold.sakura.ne.jp/linux/photorec/index.html
その他備忘録
ファイル拡張子の選択
例えばwmaやwmvファイルはasf、docやxls系統はdocといったようにひとまとめにされているものがあるので選択する際には注意。
復元先のディレクトリ変更
「..」を選択して上層のディレクトリに移動し続ければそのうちcやdといったのが出てくるので、そこから下りていく。
ゴミファイル
どうもmp3のアルバムアート画像といったサムネイル画像などもjpg画像として拾ってしまうらしく、数十kbのjpgファイルが大量に生成されていた(と言うか復元した8割近くがこういった細かい画像)
ファイル復元後の工程
このソフト、ファイルそのものの復元性能は高いように見えるのだが、ディレクトリやファイル名が失われるのでファイルの再整理が凄まじく大変。
以下、ファイル整理に利用したフリーソフト
ExifChanger
https://www.vector.co.jp/soft/winnt/art/se452869.html
写真画像のExif情報内の撮影時刻、ファイルの作成や更新日時をファイル名に変換可能
FastStone Photo Resizer
https://www.vector.co.jp/soft/win95/art/se504853.html
画像とPDFファイルの一括リネームが可能
こちらもjpgはExif情報の撮影時刻を拾える
Rexifer
https://www.vector.co.jp/soft/winnt/util/se484349.html
こちらは画像以外のファイルの一括リネームが可能
おま環かもしれないがExif情報がない画像ファイルは変換がされない現象あり
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