昨年の2023年後半頃から東京-大阪間の夜行バスが高くなり始めた感がある。
以前だと夜行4列の土曜出発で4000~4800円、今は5000円台後半ならまだ安い方。盆暮れGW3連休などのいわゆる「再繁忙日」になると下手すると8000円とか酷いと5桁に突入していることもある。ここまで来たら新幹線を選択肢に入れた方がいいレベル。
残席変動運賃を導入しておらずそこまで安いわけでもないJRバスや電鉄系が運賃を安い順で表示して上位に出てくる時点で、安価なバスは既に売り切れているか、そもそも存在しないかという状況。格安系のバス路線は平日真ん中と金土日だと運賃差が2倍以上のあるのは珍しくない。
ちなみに他の地域、東京-名古屋や東京-仙台は多少上がっている感はあるが、東京-大阪間と比べたら可愛いと言えるレベル。
以上から東京-大阪間の夜行バスを週末などに安く乗るということができなくなったので、どうにかして安くならないか代替手段を考えてみる。
1.名古屋で区切る
乗車時間(≒睡眠時間)が減ってもいい、乗り継ぎが苦にならない人向け。
前述の通り東京-名古屋の運賃はそこまで高騰していない。そこで東京-名古屋の夜行便と電鉄系バス会社が共同運行する名神ハイウェイバスの早朝発の昼行便などを利用する。
高速バス|JR東海バス
https://www.jrtbinm.co.jp/mainbusroute/
運賃は土休日3100円で高速バスネット利用の場合はネット割2%引き、早割もある。
そのため夜行バスとの差額次第では名古屋で区切った方が安いということになる。
朝便の運行ダイヤは以下の通り。公表所要時間は2時間55分だが時間帯的に渋滞の影響を受ける可能性が高いため、最大30分程度の遅延は見込んでおくべきか。
名古屋駅新幹線口6:45発、大阪駅JR高速BT 9:40着
名古屋駅新幹線口7:30発、大阪駅JR高速BT 10:25着
他にはJAMJAMライナーJX171便(通常3000円、名古屋駅7:30→大阪駅JR高速BT10:25)などがある。最安は名古屋特急ニュースター号OB104便(2100~3000円、名古屋駅8:35→大阪駅前11:25)になるだろうか。
昼行バス中部→関西|JX171便
https://jamjamliner.jp/chubu_kansai/JX00171_76.html
【名古屋特急ニュースター号(大阪-名古屋)】 | 大阪バス株式会社
https://www.osakabus.jp/route/nagoya/
ちなみに鉄道利用だと以下のようになる。
JR東海道線(運賃:3,410円)
名古屋5:37→大垣(6:17→6:20)→米原(6:55→7:03)→大阪8:27
名古屋6:10→米原(7:28→7:46)→大阪9:12
名古屋7:00→米原(8:09→8:18)→大阪9:43
近鉄名古屋線・大阪線(近鉄区間運賃:2,860円)
近鉄名古屋5:30→伊勢中川(6:45→7:00)→大阪上本町8:54
近鉄名古屋5:50→伊勢中川(5:50→7:15)→大阪上本町9:10
近鉄名古屋6:10→伊勢中川(7:26→7:33)→青山町(8:03→8:04)→大阪上本町9:31
近鉄名古屋6:51→伊勢中川(8:07→8:08)→大阪上本町10:06
※地下鉄に乗り継ぐ場合は上本町の一つ手前の鶴橋で乗り換える
JRは新快速の恩恵を大きく受けられるので米原の乗り継ぎ次第では約2時間40分と早く渋滞の影響も受けないが3500円近くかかる。
近鉄は旅情はあるが3時間以上かかる上にそこまで安くない。
ちなみに週末を挟んだ3日間有効の近鉄全線のフリーパス(5000円)が存在するが、事前購入が必要で近鉄沿線外だと近畿日本ツーリストの店舗での購入か通信販売(送料600円)が必要となる。
なお筆者は実際にやったことはあるが、3日間のうち2日目から利用開始といったことも可能(土日月の利用指定して日曜から利用開始とか)。
近鉄週末フリーパス|その他のお得なきっぷ|観光・おでかけ|近畿日本鉄道
https://www.kintetsu.co.jp/senden/Railway/Ticket/weekend_free/
2.前日に昼行便で移動+快活CLUB等で前泊
時間があり余っている人向け。
元々夜行便に対して昼行便は安い傾向にあり、夜行便ほど高騰はしていない。
そのため昼行便と夜行便差額が前泊費用を超える場合は有用と言えるかもしれない。
ただし、日中の東名や名神区間は渋滞の影響を大きく受ける、特に朝夕の時間帯にかかる場合の影響は凄まじいのでその辺りは覚悟しておく必要がある。
快活CLUBは利便性が高い立地の店舗は料金が高いが、以下の店舗はブースの8時間ナイトパックが1800円(土日祝の利用開始は+220円)
外環八尾店(ナイトパックは同料金で12時間利用可能)
堺鳳店(ナイトパックは同料金で12時間利用可能)
※外環八尾店・浜寺石津店・堺鳳店は地下鉄沿線から離れているが割と周辺にHELLO CYCLINGのステーションがあるので各地下鉄駅にアクセス可能
ブースの10時間ナイトパックが1980円(土日祝の利用開始は+220円)の店舗
ブースの8時間ナイトパックが2000円(土日祝の利用開始は+220円)の店舗
天六店(土日祝の利用開始は+330円)
蒲生四丁目店(金曜・祝前日PM6:00~も加算対象)
長居駅前店(金曜・祝前日PM6:00~も加算対象かつ+330円)
ちなみに筆者はフルフラットシートをよく利用しているが、横にはなれるが仕切りがあるだけなので、店内照明と周囲の騒音に耐性がないと厳しい。正直なところ高速バス独立3席の座席の方が快適だと思う。
なお、新今宮周辺の簡易宿泊施設は以前ほど安くなくなってしまったので、値段だけで考えるのであれば快活CLUBほぼ一択というのが現状。
金曜土曜泊で2000円以下の宿泊施設となると、部屋や設備が相当アレな状態なことも予想されるので…
3.金土日を外して移動する
さらに時間があり余っている人向け。
月曜日は料金的にやや微妙ではあるが、祝日がない週の火曜・水曜・木曜はだいたい底値に近く格安の夜行バスであれば3000円を切る場合もある。ちなみにこの3000円以下はどうも直前割引のようで出発7~10日前辺りから空席が多いと運賃が下がる模様。桜交通(アットライナー含む)、グレース観光、青垣観光バス、東京富士交通(ナイトライナー)、軽井沢バス(流星号)辺りがこの運賃帯まで下がることが多い。
逆に昼行便は火曜・水曜・木曜でもあまり運賃が下がらず、JRバスの青春昼特急の3900円(ネット割あり)が底値かと思われる。
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