2024/11/6から11/12まで台湾渡航した際に確認した旅行情報のまとめというか、暫定的に書き出した記事。
前回はこちら↓
入出国
台湾行きの航空券を同一発券しなかった場合
台湾の入国条件の一つに「帰国又は第3国への航空券(乗船券)を所持している」というのがあり、近年はこれがチェックイン時に厳格に確認されるようになった感がある。
航空券の場合、同一の予約(予約番号)で台湾への入国と出国のフライトが含まれている場合は問題ないが、別々の予約だったり航空会社が異なったりするとカウンターで確認する必要が出てくる。
今回筆者は行きジェットスター・ジャパン(成田→桃園)、帰りタイガーエア台湾(高雄→関西)だが、必要な書類が提示されていないという理由でジェットスター便でオンラインチェックイン及びチェックイン機によるチェックインが受け付けられなかった。
成田空港第3ターミナルでチェックインする際の注意点
第3ターミナルはLCC専用ターミナルであるためか第1・第2ターミナルと比べるとチェックインカウンター回りの様々な設備が簡素化されているようで時間がかかりやすい印象がある。
また、第3ターミナルを利用している航空会社(ジェットスター、春秋航空、チェジュ航空、一部のエアアジア便等)はオンラインチェックインやチェックイン機が前提となっており、カウンターに向かってくる利用客は面倒くさい手続きが発生しているケースがほとんどのため非常に時間がかかる。
今回のジェットスター便の場合、カウンターが3~4つ開設されていたが一人当たり早くて5分以上、長いと15分近くかかっており前に10組程度しか並んでいなかったが30分近く待たされた。(復路の予約旅程表の提示だけだと2分程度で終わる)
↑ジェットスターのカウンターの様子、ここに並ぶ事態は可能な限り避けたいところ
入国カード変更
入国カードのレイアウトが縦型から横型に変更されている。
変更点は居住地住所の記入欄が廃止、台湾滞在時の連絡先欄(電話番号orメールアドレス)と、旅行目的の探親(Visit Relative、親族訪問)の場合の訪問先の氏名と電話番号の記入欄が追加された。
通常の観光目的であれば滞在時の連絡先の記入が追加になった程度。
通信
SIMカード
3G通信廃止その後
筆者の台湾のSIMは台灣大哥大の4Gで結構古いカードのはずで、端末(Zenfone8)では「VoLTE対応していないので通信会社に確認しろ」的な表示が出ていたが、通話の受発信とSMSの受信は問題なくできた。やってはいないがSMSの発信も可能かと思われる。
空港でのSIM販売事情
桃園機場では60日以上のSIMカード(リチャージ可能タイプ)は旅行代理店のカウンターでないと販売されていない模様。
高雄機場では中華電信のカウンターでラインナップが書かれていた。
30日を超えるSIMカードの購入がすんなりいくのかどうかは不明(長期滞在の理由の説明などを要求される可能性あり)。
交通
YouBike
筆者が確認した範囲での最初の30分の料金の扱い。
台北市、台中市、苗栗縣→無料
高雄市→5元(半額)
台南市→10元(割引施策なし)
ちなみに白沙屯車站で6台あるから大丈夫とか思っていたら廟へ向かうと思わしきおばちゃん軍団に全台掻っ攫われる事態に遭遇したため、YouBikeを当てにしすぎた旅程は危ないかもしれない(目的地の台鹽通霄觀光園區まで距離1.2km程度なので歩いたが)
台鐵
筆者は乗車票を購入していないので詳細は不明だが、乗車票にQRコードが印字されているようで、簡易改札タイプも以下のように読み取り部分が追加されている。
実際に読み取らせているような感じの乗客も見た。
↑新埔車站の改札の様子
その他
コインロッカー
高雄捷運の駅に設置しているオレンジ色の小2時間/20元のやつは利用時に台湾の電話番号の入力が要求される(SMS認証などは行われないので適当な番号(0900000000等)でも通りそうだが)
また現在、高雄車站の台鐵エリアは工事中でコインロッカーが設置されておらず、高雄捷運のB2エスカレーター前にしかない。
ちなみに紅線と橘線が交差する美麗島站は1出口付近に通常のコインロッカー(小10元/1時間)がある。
商品物価
2024年に入ってから食品の値上げが全体的に始まった感がある。
ただブリックパックの飲料(統一飲料の麥香シリーズ等)は従来のままっぽい。低価格で嗜好性の低い食品は値上がりしてないか微増止まり感はある
街中のマスク着用状況
そう言えば台湾って疫病以前からマスク着用率高かったということを思い出す。
幹線道路沿いは排気ガスによる大気汚染が酷く、これからの時期は特に中南部は天候が安定し過ぎて自然浄化がされにくくなるため空気品質(AQI)警告が頻繁に発令されやすい。
宿泊施設で気付いた、気になった点
特に民宿でLINE登録要求が必須のところが増えている。しかも宿泊予約サイトにその旨を掲示していないところも増えており今回も一箇所遭遇した。
このタイプの宿の最大の問題点はオーナーやスタッフがチェックイン受付時間帯でも施設に常駐していないことがほとんどで、LINE等で連絡してからやってくるためドアの前で待ちぼうけを食らう点。今回の施設は施設内にオーナーはいたっぽいがドアに呼び鈴が付いておらずLINEに解錠要求のメッセージを送る必要があった。確かに本人認証手段としては一理なくはないが非常に面倒だと感じた。
なおこの後、スタッフ帰宅後に施設内WiFiが不通状態(インターネット接続なし)となり翌朝退室時まで使えなかった(LINEでオーナーを呼び出すほどではなかったのでそのまま放置したが、また他の宿泊客がオーナーを呼び出さなかったところを見るとおま環だったのか、もしくは自分と同じ考えだったようだ)。他のフロアのAPに接続してもインターネットなしだったので大元のルーターの再起動で治りそうな感じではあったが宿泊者が勝手にいじるわけにもいかない訳で…
できればこういった宿は避けたいので、このLINE登録要求がありそうな宿泊施設の傾向をこれまでの筆者の経験と宿泊予約サイトの情報から考えてみる。
・チェックイン締め切り時間が早い(19:00より前)
・立地が住宅街の路地裏
・施設レイアウトのベースが住宅で外から中が見えない
ちなみにクレジットカードの利用可否や届け出施設形態が旅館・民宿はあまり関係なさそうに見える。実際に今回の宿ではアクワイアラの銀行から貸与されたっぽい決済端末で決済を切った。
高雄機場のセキュリティエリア内の飲料自販機事情
18:00頃であったが、相変わらず利用者に対して台数が足りていないので水と缶珈琲くらいしか残っていない。
奥の自販機では黑松沙士はあった。
決済端末の無理矢理の後付け感が凄まじいがクレジットカード(VISA、Mastercard、JCB)のタッチ決済には対応していた。
(おまけ)今回主に訪問したスポット
國立臺灣博物館
これで入館料30元は破格。初代館長に関係して2階にマリモ水槽あり。
國立臺灣博物館鐵道部園區
初めて入ったが中々の見応え。
市府轉運站
すっげぇ行列が続いている乗り場があったけどどこ行きだったのだろうか。
誠品松菸(松山文創園區)
松山文創園區
https://www.travel.taipei/zh-tw/attraction/details/229
誠品松菸
https://meet.eslite.com/tw/tc/store/20180220034
24時間書店は少し前からここに移っている。
新竹車站、新竹轉運站
前站後站の連絡通路の前站側は危害が及びそうな感じはないものの浮浪者多過ぎで雰囲気が劣悪。
↓後站改札から地下通路への出入口、轉運站へ向かうならこの出入口を利用したほうがいい
臺鹽通霄觀光園區
Googleマップを眺めていて目についたので寄ってみたが、あえて足を運ぶほどの面白さがあるかは微妙。
通霄神社
https://taiwangods.moi.gov.tw/html/landscape/1_0011.aspx?i=36
桃園神社とかみたいにもう少し観光向けに活用してもいいような気はする
日南車站
https://travel.taichung.gov.tw/zh-tw/attractions/intro/336
有名な木造駅舎。旧線付け替え地点まで行く場合は距離があるのでYouBikeを使った方がいいかも。
高美濕地
清水車站からYouBikeで向かうのは意外と経路が複雑になりやすいのでおすすめしない。
そして清水車站方面のバス乗降場所は相変わらず路地裏。
あと、途中に新横浜があった
關子嶺溫泉
https://www.twtainan.net/zh-tw/attractions/detail/590
湧いている源泉スポットもなく、山間景観スポットとしては見どころがちょっと弱い感じ。あと11時を過ぎないと店があまり開いていないので朝早い時間だと賑いに欠ける。
鹽水
https://www.twtainan.net/zh-tw/tours/columns/detail/4005
新營から割と近い。老街としての雰囲気としてはそこそこ。
元宵節(旧暦1/15)にロケット花火を人に撃ち込む祭り「鹽水蜂炮」が行われる鹽水武廟が有名。
↑鹽水武廟
新營糖廠
https://www.taisugar.com.tw/chinese/Attractions_detail.aspx?n=10048&s=45&p=0
何かロボットが新設されている。
台糖の店舗は今は別の用途となっているようで、アイス等はプラットフォーム近くの売店で売っている。
國立臺灣史前文化博物館(南科考古館)
工場の再開発していたら遺跡が発掘されちゃったので考古博物館にしてしまったとか何とか。台湾原住民族の西拉雅(siraya)族に関するものがメイン。
觀夕平臺
https://www.twtainan.net/zh-tw/attractions/detail/810
夕日スポット。天気が良ければ日中でも中々の景色。
林默娘公園
https://asc.tainan.gov.tw/index.php?modify=place&id=15
林默娘(媽祖)像がある公園。
二鯤鯓砲臺(億載金城)
https://www.twtainan.net/zh-tw/attractions/detail/673
19世紀の砲台に興味がないと入場料70元はちょっと高く感じるかもしれない
德陽艦園區
https://www.twtainan.net/zh-tw/attractions/detail/5516
元は第二次大戦期のアメリカから払い下げられた駆逐艦。退役後は浮かぶ資料館。やたらロボットがあるのは何なのか。
漁光島
https://www.twtainan.net/zh-tw/attractions/detail/5520
砂浜やらはあるが旅行者がふらっと短時間立ち寄るような場所ではないかもしれない。
安平老街
https://www.twtainan.net/zh-tw/attractions/detail/812
碼頭の方でマイメロディのイベントがやっていため激混み(写真ではタイミング的にそこまで人混みには見えないが)
安平古堡(熱蘭遮堡)
https://www.twtainan.net/zh-tw/attractions/detail/671
最近は安平城跡ではなく熱蘭遮(ゼーランディア)城跡じゃね?とか言われて名称問題に発展しているとか何とか。
安平樹屋
https://www.twtainan.net/zh-tw/attractions/detail/806
旧商館の德記洋行は現在改修工事中のようで閉鎖中。
林百貨
https://www.twtainan.net/zh-tw/attractions/detail/739
古跡リノベーションの成功例として有名なだけはあって色々と興味深いポイントは多い。人多過ぎ。
司法博物館
https://www.twtainan.net/zh-tw/attractions/detail/680
日治時期の日本人裁判官の展示がある。林百貨からも近く無料開放されているのでおすすめ。
臺南市美術館二館
TAIWAN DESIGN EXPO24が無料開放されていたので何となく立ち寄ってみたが、中々面白かった。
神農街
https://www.twtainan.net/zh-tw/attractions/detail/1351
暗くなってから行った方が雰囲気はあるかもしれない(人混みが凄まじいが)
國立臺灣歷史博物館
今回の渡航で既に何度目か解らない台湾の古代歴史の展示。
原始時代からオランダ、明清王朝、日本統治からの戒厳令と民主化まで台湾の歴史が一気に解かる常設展。
結構面白い企画が多い特別展が多く、今回は音による歴史記憶といった感じのがあった。
烏山頭水庫風景區・八田與一紀念園區
https://www.siraya-nsa.gov.tw/zh-tw/attractions/detail/16
https://www.twtainan.net/zh-tw/attractions/detail/1343
台鐵が遅延したせいでバスに乗れず隆田車站の後站側からYouBikeで向かったが25分くらいかかる。
八田與一紀念園區へは烏山頭水庫風景區の入場券(100元)が必要。休憩時間帯(12:00-13:00)は紀念園區側のチケットブースに人がいないので約600m離れた烏山頭水庫風景區の駐車場近くのゲートで購入する必要がある。
麻豆代天府
https://www.twtainan.net/zh-tw/attractions/detail/479
天国と地獄のアトラクション(各40元)がある。
地獄十八ヶ所巡りは暗闇の中突然光だして大音響と共にからくり人形が動き出す(キコキコ動作音大きい)ので演出がもはやお化け屋敷。天国も明るいだけでだいたい演出は同じなので飽きてくる。日曜日だと毎時爆竹が鳴らされる模様。
麻豆轉運站
https://traffic.tainan.gov.tw/PTO/StaticPage/TransferInfo07
バスターミナルの2Fにバスの歴史展示スペースがある。
青鯤鯓扇形鹽田
https://www.twtainan.net/zh-tw/attractions/detail/5629
見渡す限りの塩田、生命之樹という謎のオブジェがある。
生命之樹辺りは野良犬の住処になっているように見える(特に襲ってきたりはしないが)。
七股鹽山
塩山は改装工事中なのか閉鎖中だった。塩アイス(30元)は不思議な味というか何と言うか
奇美博物館
夕方に行ったために1時間半くらいしかいられなかったのが悔やまれる。
入場料は200元と台湾の博物館相場としてはやや高めだが相応の見応えはあると感じる。
美術品から古代兵器まで。
國立科學工藝博物館
主要な常設展をじっくり見ていたら4時間近く経っていた。
調理科学、ヘルスインワンダーランド(健康科学)、電信@台湾、台湾の近代産業史、莫拉克颱風記念館。工業系展示に興味があるなら行くべし。
(他になにか思いついたら追加予定)
2024/11/15:新規作成
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