台湾の旅行情報はちょっと詳しい情報を調べるとなると、日本語の情報は肝心な情報がなかったり当てにならないものが多く、台湾側の日本語ページも翻訳がおかしかったり、情報が古かったり欠落していることが少なくありません。
そのため、効率的に情報を収集する場合は現地の繁體中文の文献を漁ることになるかと思います。
というわけで、自分流のWeb上の繁体中文媒体の調べ方をご紹介。
ただし、同じ繁体中文と言えども香港や澳門の情報までこの手法が通用するかは保証しません。
1.繁體字のキーワードを特定する
いくつか方法があるので、状況に応じて使い分けましょう。
上から順番に試していくのが楽だと思います。
その1:翻訳
Google翻訳やWeblio日中中日辞典などを利用します。
但し、台湾で使われている単語や言い回しは中国大陸、香港・澳門と異なる部分が少なくないため、目的のものが検索で引っかけられない可能性があります。
その2:Wikipedia
Wikipediaの日本語版から中国語版へのリンクを活用しましょう。
方法は以下にまとめてあります。
維基百科(中国語版Wikipedia)を繁体字で表示する
https://blog.cytn.info/2022/02/wikipedia-zh-hant.html
但しこれもその1同様、台湾で使われている単語や言い回しとは異なる場合があるので検索で引っかけられないことが少なくありません。
その3:関連のあるページからキーワードを引っ張ってくる
上級者向けの手段で、ある程度の語学力と関連する情報周りの知識が要求されます。
地名や施設名が絡んでくるのであればGoogleマップ(繁體中文設定に切り替えが必要)、公共交通であれば台鐵のサイトからそれっぽい単語を拾ってくるなどです。
Googleマップであればその施設のWebサイトへのリンクが設定されていることもあります(リンク切れも多いですが)。
また、政府機関・金融機関・教育機関・元公営企業など中心に繁體中文と英語の対照表のページが用意されていることがあります。
「雙語詞彙」「中英文對照表」で検索すると引っ掛かります。
以下のサイトにリンクがまとまっているので、それっぽいところから探してみましょう。
英譯資源 | 雙語資料庫學習資源網
https://bilingual.ndc.gov.tw/translation_list/all
2.検索サイトの設定変更や絞り込み検索を行う
検索ワードに「site:gov.tw」を加えます。
これでgov.twドメイン、要は政府機関や公営のサイトしか引っかからなくなります。
これを加えないと検索結果に日本語ページが大量に混じることになります(まあ、うちのサイトもその一種なのですが…)
但し、台北市に限り「.taipei」ドメインが存在するため、台北市政府関連のWebサイトは「gov.taipei」と「.taipei」が混在しています。
基本的な観光地点の情報は交通部觀光局や各縣市(自治体)の観光局、國家公園や森林遊楽區などのWebサイトに載っているが多く、詳細な交通アクセス手段以外は事足りると思います。
台湾の観光スポットは公営だったり行政が介入しているものが多く、博物館や自然景観地点のWebサイトはgov.twドメイン下のものが多いです。
学校関連の施設や学術系の情報が必要な場合は「site:edu.tw」も試しましょう。
こちらは教育や研究機関の情報が引っかかります。
民間企業の場合は「.com.tw」だったり「.tw」だったり法則性が曖昧になるので、企業名やブランドなどの情報を絞り込む必要があるでしょう。
公共交通のリンク集は以下にある程度まとめてあります。
台湾:地域間移動手段 – 千屋通信所-旅遊情報站
https://tw.cytn.info/p/taiwan-intercity-access.html
ちなみに「site:.tw」で絞り込むとtwドメインのみが引っかかるようになりますが、翻訳精度の怪しい日本語ページがかなり引っかかるようになるので適切なワードを試行錯誤していく必要が出てくるでしょう。
※検索設定を変更する
台湾の情報を検索する場合はこの検索設定をするだけでも結構何とかなってしまう場合が少なくありません。
この手法は他の国や地域の場合でもそれなりに通用するとは思われます。
Googleを例に説明しますが、他の検索サイトでも同様の機能はだいたい存在します。
まずは検索画面の右上の歯車ボタンから「検索ボタン」を選択、もしくは以下のURLから検索設定画面を表示します
Google 検索オプション
https://www.google.co.jp/advanced_search?hl=ja
次に言語を「中国語(繁体)」、地域を「台湾」に変更します。これで設定完了。
3.Facebookページを使う
台湾では情報発信にFacebookやLINEが主に利用されています。台湾では「臉書」または「粉絲」と表記されることが多いです。
小規模な商店やサービスだとWebサイトを持たずにFacebookページのみで営業案内や宣伝を行っているということが少なくありません。
トップページにSNSへのリンクが貼られていることが多いので、ここから辿りましょう。
4.フォーラム等を活用する
繁體中文が字面から理解できる以上のスキルが前提になるためやや上級者向けです。
台湾ではWebフォーラムの文化が割と根付いており、貴重な情報が発掘できるかもしれません。
背包客棧は台湾のバックパッカーフォーラムです。
旅行記の投稿もあるため、旅程の組み立ての参考になるかもしれません。
背包客棧
https://www.backpackers.com.tw/forum/
また、情報のノイズは多いですがTripadvisorも観光スポットのデータベースとして活用できるでしょう。
Tripadvisor(台灣)
https://www.tripadvisor.com.tw/
さらに、台湾の大手ブログとして痞客邦(PIXNET)と隨意窩(Xuite)があります。
カテゴリ分けされており、旅行記も多く投稿されているのでこれらも情報源としては有用でしょう。
國內旅遊 @ 文章 :: 部落格首頁 :: 痞客邦 PIXNET ::
https://www.pixnet.net/blog/articles/category/28
隨意窩 Xuite日誌 - 分類頁
https://blog.xuite.net/index_next.php?type=hot_label&type_id=25
5.オープンデータを漁る
政府資料開放平臺 | 政府資料開放平臺
https://data.gov.tw/
オープンフォーマットのデータを扱う知識が要求されるため上級者向けです。
台湾はここ数年で政府機関提供のオープンデータが物凄い勢いで拡大しています。
国政・市縣政から公共交通の時刻表、一般流通している食品の栄養成分まで多岐に渡っています。
ただ、提供形式CSV→CSVファイルにリンク先が書かれているという、辿り着くまでに手間のかかるものもあったり、文字コードがbig5(繁体中文フォント向けの文字コード)だったりもするので、これらに対応できるスキルも必要です。
(上記以外は気が向いたときに追加します)
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https://blog.cytn.info/2020/12/taiwan-rss-list.html
台湾旅行関係Facebbokページ一覧
https://blog.cytn.info/2021/03/tw-travel-fb-page.html
Googleマップの表示言語を変更する
https://blog.cytn.info/2020/07/googlemaps-language-setting.html
繁体字中国語(繁體中文)をサポートしている翻訳サイト
https://blog.cytn.info/2020/07/supports-traditional-chinese-translator.html
2022/12/18:検索設定の項目及び関連記事を追加、リンク修正及び全体的に微修正
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